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    文化とは、「どれだけ無駄なものにお金を投下できるか」です。 私は街のタイルの写真を撮って歩くのが趣味ですが、文化度の低い国には、タイルはありません。 西洋圏、とくに歴史のある国には、凝りに凝ったデザイン、材質のタイルが敷き詰められています。 街自体が作品としてのデザイン性を帯びているのです。 フランスでは、社会化見学でかならず美術館に行きます。美術に投下する予算もあります。 美術や芸術などは、なくては生きていけないものではないです。 いや、「そんなものはなくても生きていける」という、いまの日本の風潮そのものが、いまの日本の文化であり、フランスやイタリアの人たちは、「なくては生きていけない」とすら思っている節があります。 信じられないでしょう? でもそうなんです。

    自国を振り返ってもおなじことなのです。 大学ひとつとっても、文学部という「無駄」はいま削減傾向です。 文学は、生きていくのに全く必要ないからです。 しかし、かねてから力説しているように、「文学部が充実している大学こそいい大学」なのです。 これは間違いないんです。無駄なものに予算を投下しているだけの余裕と体力と覚悟があるからです。

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